TOEIC リーディング対策室

質問から始めない解き方

もう一つよく勧められているTOIECのリーディングにおけるテクニックの一つとして、質問を先に読んでからその答えを探す方法があります。探すとまでいかなくても、質問の内容を意識して英文を読もうとすることもこれに準じます。

人の好みの問題でもありますが、このテクニックはあまりお勧めしません。

一つ目の理由としてTOEICにおいては解答用紙以外への書き込みが原則禁止されているからです。つまり、TOEICにおいて問題用紙にメモや線を引くことはカンニングとみなされてしまうのです。
質問の内容を意識して英文を読みながら気になった文にアンダーラインを引いて、一度読み終わってから再びアンダーラインを引いた部分をチェック出来るのならば、このテクニックはある程度有効です。
しかし、一切の書き込みが許されないTOEICでは問題分と質問を行き来しながら解くか、もしくは英文を一通り読み終えてからせっかく見つけた肝心の箇所をもう一度探すという手間が発生してしまいます。どちらにせよ時間のロスが生まれてしまいますし、問題文と質問を行き来しながら解いていたら問題文の内容が頭から抜けていってしまいます。

もう一つの理由はTOEIC自体このテクニックで問題を解けないように工夫しているからです。
これが、TOEICが2つの英文を一つの問題に載せる目的です。二つの英文両方から必要な情報を見つけ出さないと答えがみつけられない問題を作ることで、まずは英文を全て読み終えてから質問に答えることを推奨しているのです。実際に、一つ目の英文の頭から質問の答えを探して読んでいくと最初の方にひっかけのための情報が書いてあり、二つ目の英文を読み進めていくと本当の答えが書いてある問題などが多々あります。

これらの理由から質問文から始めて本文に移る解き方はおすすめしません。オーソドックスではありますが、本文を読んでから質問に移るのが実は一番効率的な解き方なのです。

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